DESUCON 2013 活動報告書

友人のマロニー君がフィンランドと日本の同人活動の交流のために
立ち上げたフィンランド×日本の同人プロジェクト[さんま雲]
http://project-ck.sblo.jp/article/69258946.html
HP→https://sites.google.com/site/sanmagumo/
twitter→https://twitter.com/sanmagumo1
主催→https://twitter.com/marony38
6月15日・16日にフィンランドで開催されたDESUCON 2013
無事、参加を終えることが出来ました。
その主催のマロニー君が報告書をまとめてくれました。
なかなか検索してもわからないフィンランドの同人事情がよくわかる
ある意味、貴重な資料だと思いますので
マロニー君に許可をいただき
当blogでご紹介させていただくことになりました。
少々、長くなりますが読んでいただけると嬉しいです。
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さんま雲 第一回 活動報告書 [2013.6.20]
代表:マロニー
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皆様のご協力の下、第一回さんま雲サークル活動、
「ですこん」参加において、Project.C.K.アイテム販売及び
さんま雲同人誌頒布を滞りなく遂行できたことを、
感謝とともにご報告いたします。
【活動実績について】
Project.C.K.アイテム販売及び、
さんま雲同人誌「yonkoman pää sisalla」の頒布は、
多くの来場者に好評の下に終えることができました。
なにより、今回は予想以上のたくさんの方にブースに来ていただき、
温かい言葉や笑顔を貰えた事が一番の収穫となりました。
この結果に至るには、皆様の多大なご協力があったからこそであり、
ご参加いただいた皆様には誠に感謝申し上げます。
企画趣旨を理解して快く参加いただいたessi様jussi様
無茶振りのオーダーに応えていただいたyamakawa様、COBA様
オーダー以上のアイデアを提供していただいたワンカップP様
最後まで諦めずに描き上げてくれた久保様、幼助様
当プロジェクトのきっかけを作り、
多大な支援をいただいたProject.C.K.様
本当にありがとうございました。
【イベント参加形態】
6月15日(土)
販売ブース 1コマ
6月16日(日)
販売ブース 1コマ
クリエーターブース 1コマ
※翻訳の都合上販売ブースという名前にしています。
1コマ160ユーロ2名の参加費を払って出展する販売ブースです。
企業と言えるのは精々翻訳出版している漫画出版社ぐらいで、
他は日本ポップカルチャーの輸入雑貨などを扱っている小売店が中心です。
※小売店だけではなく自作の小物やグッズを作っているアーティストは優遇しており、
1コマ100ユーロ1名という価格で枠を提供しています。
全体の半分くらいは北欧ファンタジーな手作りグッズを売っているアーティストが占めています。
※今回Project.C.K.アイテム頒布に関しては販売ブースで枠を押さえ、
1コマなのでアーティストたちと並んで真ん中の島で販売するという状況でした。
※クリエイターブースは1日限定25コマで、一般から募集します。
とても競争率が高く、募集開始から2分で埋まってしまう為、取れないという人も多いです。
出展料は無料ですが、入場チケットは別途自前で手配しなくてはいけません。
入場チケットもとても人気で、3000枚が販売1週間程度で完売してしまいます。

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当日のProject.C.K.スペースの様子
・15日10時に販売ブースはスタート。
 開始早々人が殺到。はじめの2時間は特に人が多く、休む暇も殆どなかった。
 午前中でTシャツとトートバッグは殆ど捌けました。
・はじめの方は、ツイッターの同人誌告知で注目を集めたおかげで、チェックして真っ先に来てくれた人もいました。
・買ってくれた大半は通りすがりの人。デザインに目が行き足を止めてくれた感じです。
・午前中は企業ブースに訪れる人も多く、積極的に何かを買おうという人が多かったのですが、
 我々ブースは1コマしかないためTシャツやトートを気に入った人が現れると、
 どのデザインにするか商品をすべて広げて「どれも素敵で選べなーい」と
 5分10分悩んでいかれる方が多かったです。
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※左の男性がマロニー君です。
・じっくり選ぶ方が多かったため、対応できる人数に限りがあり
 物理的にこれ以上ハイペースで売るのは難しいと感じました。
・午前中、サイズが無くて残念そうに帰っていく人が何人もいました。
 特に竜宮レナのコスプレをしたムチャクチャかわいい子は、
 諦めきれずに二回も足を運んだ後、残念そうに帰って行きました。
・どうしても欲しいという人が、現金を置いて予約していきました。
・通販やってよと言われました。次はトラコンで売ってほしいという要望は多かったです。
・我々のブースの周辺では、正面にですこんオフィシャルブースがあり、畑亜紀さんのCDも売ってました。
・隣の壁側では、3コマ使ってなんとなくナードっぽいデザインの微妙なTシャツが3枚40エウロで売っていました。
・それらと比べて、我々のブースの1枚28ユーロのTシャツがこれほど人気だったのは、
 やはりコンテンツの魅力だったと思います。素晴らしい!!
・2時ぐらいを境にピタリと客足が少なくなりました。
 恐らくゲストやコスプレ関係のイベントがあったのだと思います。
・2時以降は、プロフィールチラシを道行く人に手渡しつつ、
 画集の紹介をしていました。チラシを渡す→よかったら画集見ていって→
 大阪に住む友人で、日本のアーティストなんだ→気に入ったらコメント書いていって。という流れです。
・ただでさえ日本人がいることで目立っているので、
 あまり買え買えオーラを出さないようコメントに誘導してました。
 見てくれた人、買わなかった人も殆どの人が大絶賛していきました。
見てくださった方々のコメントの一部。
※日本語が喋れるだけでなく書ける人もいて驚きます。
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・2日目は画集が中心。というか、Tシャツもトートも売り切れだったので。
・客層は20代の男女が中心。もろオタクという人から
 オタクだけどメタルも好きそうな人まで。この二つの層で、
 一般的なフィンランド人をカバーできているような・・・
・若い女の子(特にローティーン)には最初、見向きもされませんでした(涙)
 妖精みたいにカワイイ女の子たちは、我々のブースに眼もくれず、
 お目当ての隣のアクセサリーにまっしぐら。彼女達の欲しいのは、
 手作りのファンタジー系アクセサリーや日本のお菓子のようでした。
・しかし、実際のところは怪しい東洋人に近寄りがたかっただけなのか、
 ピンヤ(※マロニー君の奥様、フィンランド人)に交代してからは
 ローティーンズが殺到した模様。そして、コメント帳はお絵かき帳へと(笑
・人気の評判を聞いて、ですこんのネット実況「conTV」が取材に来ました。
 次回も是非やってくださいとのこと。というか、
 フィンランド来てくださいとエールをいただきました。
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【クリエイター(同人)ブース】
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・8時スタートでしたが、8時の時点では会場に人は少なく、というか…
 殆どのブースに売り子すら来ていないという状態(笑
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・売り子もお客も揃ってくるのは10時過ぎぐらいでした。
・事前告知や前日のPCKからの流れで来てくれた人もいたのでとてもありがたい。
・しかし、大半は一般の通りすがり。
・クリエーターブースで同人誌を売っているサークルは少なく、3~4サークルぐらい。
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・大手で同人誌を作っているサークルがあり、「ガイジン」というシリーズが老舗で
 しっかりと印刷もかけている。
・「ガイジン」の内容は2次創作ではなく、フィンランドのオタク事情についての
 レポ漫画を集めた作品集といった感じ。
・同人誌自体が少ないため、それを求めてくる人は圧倒的に少なく、
 並べているだけではスルーされることも多い。
・殆どの人はポストカードやA4イラスト、手作りアクセサリーなど目当て。
 特にファンタジー系が人気。
・隣のブースで人気の頒布物はプリンタ出力のA4イラスト(1枚2ユーロ)で
 手にとって見ている人が多かった。反対側の隣は手作りのぬいぐるみが人気でした。
・逆に、フィンランドで同人誌が欲しいという人たちは、
 新たな本格的同人サークルの誕生をすごく喜んでくれました。
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ピンヤさん渾身のディスプレイ
・多くの人は中身を見せないとなかなか食いついてこないので、
 見本でページを開くなどして工夫。
・シャイな人たちなので、自分から手に取る人は少ないですが、
 「フィンランド人と日本人が共同で作った同人誌です」
 「しかも、すべてフィンランドのサマーコテージの話です!」と説明すると、
 殆どの人がとても興味を持って手にとってくれました。
・興味というより、微笑ましい位の好印象な反応でした。
・同人漫画慣れしていないのか、日本のコミケの様にパパッと見て決断というようにはいかず、
 何ページかじっくり読んで吟味していく人が殆ど。
・大半はおもしろいと好反応。そのうち3割ぐらいは気に入って買ってくれました。
・同人誌と一緒に、PCKのステッカーを置いておいたのですが、
 Project.C.K.ブースよりよく買っていただけました。
・恐らく、ステッカーなどがクリエイターブースでの買いやすい物かもしれません。
・イベント後半は、買った人から評判を聞いて買いに来る人が多く、
 何組かグループで買いに来てくれました。
・同人誌を求めていた人たちにはとても喜んでもらえたようで、
 同人誌を手にとても喜んで帰っていきました。
・同人誌を気に入って、Project.C.K.ブースに流れてくる人も後半はいました。
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・3~4人ぐらいにサインを求められました(笑)
・2日目は16時までなので、初日と比べてやや不利だなと感じました。
 初日でお金使ってもうお金ないよーという人も(笑)
・コメントを書いてくれた人は、漫画を読む前の人が多く
 具体的な感想はあまり無いですが、下記のようなことが書いてありました。
 
 水着がたくさんあって素敵!
 かわいい!
 アイデアがいい。
 この本を待っていた!
 あなたたちをリスペクト!!
 ちらっと見たけど、全部素敵で面白そう
 スーパーかわいい
 友達に見せてもらって買いに来ました
 さんま雲のおかげで人と繋がりができた
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・フィンランドで同人誌を期待していた人たちからは、
 今後もがんばってまた出してくださいと、多くの応援をいただきました。
・フィンランド側で参加してくれたユッシさんとエッシさんも、
 素敵なプロジェクトに参加できてうれしい、とても楽しくやれたと。
・ユッシさんは、今回のプロジェクトが初めての同人誌になります。
 以前参加したサークルでは、漫画提出したけどサークル自体の運営が上手くいかなかったようで、
 お蔵入りしてしまったようです。
・エッシさんは、漫画講座の先生をやっているそうです。できる女って感じでした。
【まとめ】
・新規参入で事前情報も殆ど無い、同人誌を欲しがる層も少ない状態で
 これだけ多くの方々に見ていただき、また買っていただけたことは快挙だと思いました。
・殆どの人は内容をしっかりチェックしての厳しい目線。
 皆さんのコンテンツがよかったためだと思います。ありがとうございました!!!
【DESUCON 2013の様子】
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夜はクラブで!!
こちらではアニソン原曲は殆ど流れず、DJが自作でリミックスしたアニソンや
畑亜貴さんが作った「ですこん」のテーマで盛り上がりました。
【コスプレイヤー】
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以上、報告終わり
※人物写真に関しましては撮影時にblog掲載許可をいただいております。
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また、お手伝いをしてくださった
フィンランド在住のゆかりさんからもイベントの感想をいただきました。
ブログ記事読ませてもらいました!
あの日、フィン日同人の歴史が動いたと思います。
・Tシャツやトートバッグが早々と完売してしまったのを見て、
 こちらの方々には身につけるもの・日常使えるものが好まれるのかなと感じました。
 見て見てー、これいいでしょー?と周りに見せたい感じ、というか。
 Tシャツのデザインが全て違うことを伝えると俄然食いついてくる方、
 これはオンリーワンなのか?誰とも被らないのか?と聞いてくる方もいました。
・日本人が作った、日本人が売っている、という点で興味を持ってもらえるのは
 やはり異国ならではで、大きな利点であると思いました。
・あと、とても個人的な感想を言うと…黒いTシャツがほしかったです。
 メタルの国ですし黒はウケると思うのですが、どうでしょうか?(笑)
ゆかりさん、ありがとうございました!!
今回は白メインでしたが、日本では黒など濃色系のシャツもありますので
次回、送らせていただきますね!!
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ということで、いかがでしたでしょうか?
フィンランドの同人事情が少しでもわかりましたでしょうか?
Project.C.K.もこの企画に参加させていただいたおかげで
フィンランドで同人活動をして日本のコミックマーケットに参加しているという
フィンランド人の方とも知り合うことが出来ました。
何か一緒にまた面白い事が出来たらと考えております。
さんま雲というプロジェクト(サークル)は今後も活動を続けていきたいとのことで
既に次のイベント(tracon)の参加も検討しているようです。
皆様、応援よろしくお願いいたします!!
そしてマロニー君、ピンヤさん、ゆかり様
この度は色々と本当にありがとうございました!!
遠き北欧フィンランドの方々にも自分達の作品を見ていただく事が出来て
とても嬉しく思っております!
いつか必ず自分達の手で作品を持ってフィンランドに行きたいと思っていますので
よろしくお願いしますね(笑

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